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FX(外国為替取引)初心者はまず何から?ゼロから始め方をやさしく解説

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「FXってどう始める?何を覚えれば良いの?」――最初のつまずきは、用語・計算・手順が頭の中で繋がらず知識がバラバラに入ってくることで困ってしまう人が多いようです。本記事は、目的→リスク→口座→基本操作→資金管理→練習手順の順で、FX投資を最短で失敗しにくいようにロードマップをまとめました。

目次

先に結論

  • 最初の目標は勝つことではなく「負けにくくすること」。
  • レバレッジは小さく固定(口座の0.5%〜1.0%を1回の最大損失の限度と考える)。
  • 覚える順番は通貨・pips・ロット・証拠金・注文→その次に手法や戦略(テクニカル)。
  • どんな取引でも必ず損切りをする準備と投資をした日は日誌をセットに。根拠・撤退・結果(R)を一行で記録。

1. FXの最初の入り口(用語)

  • 通貨ペア:USD/JPYなら「ドルを買い、円を売る」取引。
  • pips:最小の値動き単位(USD/JPYは通常取り扱いの多い1万通貨の場合0.01円=1pips)。
  • ロット:取引数量(国内は10,000通貨が一般的。1,000通貨を扱う会社もある)。
  • スプレッド:売値と買値の差=実質手数料。
  • レバレッジ:少額証拠金で大きな金額を動かす仕組み。武器にも凶器にもなるので始めはレバレッジはかけすぎないようにしましょう。

2. 口座を作る前に“資金のルール”を決める

FXの失敗は技術より資金設計から生まれます。先に以下を紙に書いてチェックしましょう。

  • 生活防衛資金:生活費6か月〜12か月は最低でも確保しておきましょう。
  • トレード資金:失っても生活が壊れない額。
  • 1回の最大損:投資口座の0.5%〜1.0%(固定するとミスした時も損切りしやすいので始めは固定しましょう)。
  • 日/週/月あたりの損失上限:一定の期間で損失限度額を前もって決めておきましょう。

3. 口座・ツールの選び方(最初はシンプル重視)

見るべき点理由目安
スプレッドの狭さ短期ではコストが致命傷主要ペアは業界最狭水準
約定力/滑り指値・逆指値が思い通りに機能高負荷時の実績/口コミを確認
取引単位少額で練習できる1,000通貨以下が理想
チャート機能分析がFXの重要な要素スマホ・PCで同等操作
スワップ長期保有時の金利コスト日別の提示が明確

4. まず覚えるべき計算と用語

(1) 1pipsの価値(USD/JPYの例)

1,000通貨で1pips=約10円、1万通貨で1pips=約100円。
例:10pips思った方向と逆に言ってしまった場合、1万通貨なら−1,000円の損となります

(2) 必要証拠金(ざっくり)

必要証拠金 ≒ 取引金額 ÷ レバレッジ。国内最大は25倍が一般的。
例:USD/JPY=150円だった場合、1万通貨だと150万円分 → レバレッジ25倍なら必要証拠金は150万円÷25なので60,000円が最低限必要な証拠金となります。

(3) 強制決済(ロスカット)/証拠金維持率

各社の基準で強制決済(自分の意志に関係なく証券口座を作った会社が強制的に投資したものを閉じる)が入るライン。証拠金維持率を120%〜150%以上残す設計で強制決済されないようにしましょう。

5. 注文の基本操作(成行・指値・逆指値・OCO)

  • 成行:すぐ約定。経済指標発表時など相場が大きく動くときは思った値で売買することができない可能性がある。
  • 指値:自分で決めた価格に来たら約定。
  • 逆指値(ストップ):損失限定やブレイクアウト戦略用。損切りには必須なのでとても重要です。
  • OCO:利確と損切りを同時に置くことができます。

6. ロットの決め方

1回の最大損失を求めるには=口座残高×許容損失率(0.5%〜1.0%程度)。
ロット = (口座残高×許容率) ÷ (損切りpips×1pips価値)
例:口座50万円、損失許容率1%=5,000円、損切りを20pipsと考えて、1万通貨だったら1pips=100円なので
→ 必要コスト=20(pips)×100(円)=2,000円 → この場合2.5万通貨まで(最初のうちは損失許容率を控えめにして練習期間をもうけると良いと思います)。

7. 経済指標とイベントの扱い

  • 重要指標:米雇用統計、CPI、FOMC、各国政策金利発表時など。
  • 方針:慣れるまでは指標前は建てないか少なくする
  • 指標直後はスプレッド拡大・滑りが起きやすいので成行注文は避ける

8. よくある失敗と回避策

失敗なぜ起きる?回避策
損失時のナンピン(追加投資)損失確定の恐怖で追加損切りの徹底。慣れるまでナンピンは避ける
短期足の追いかけ1分足はノイズの塊長期足から見ていくことや日足や週足の節目だけで勝負
ロット過多感覚で増やすロットは式で算出、最初は固定
損切りを外す感情的になってしまうOCO注文、損切りが最も重要と認識

9. スワップ/ロールオーバー

通貨間の取引では各国の金利差でスワップポイントが発生します。プラスもマイナスもあり、長期保有のコスト/収益に影響します。日跨ぎ(ロールオーバー)は週中1日だけ大きく付与されることもあります。また、プラスのスワップ狙いが初心者の方への誘い文句でよく見かけますが、貰えるスワップが大きい場合には為替の変動リスクが伴う点に注意が必要です。特に高金利通貨国は高金利で外貨を集める必要に迫られる状態であることが多いため為替の変動リスクも大きくなることを考慮したうえで投資するかを考える必要があります。

10. 30日で土台を作る“練習プラン”

  1. Week1:口座開設・デモ口座で注文練習。指標カレンダーを導入、pips/ロット/証拠金を覚える。
  2. Week2:1,000通貨で実際に注文。1日1回など少ない回数で感情的にもならないように注意。
  3. Week3:OCO注文の徹底。結果や過程を日誌にまとめて記録。
  4. Week4:負けパターンの特定(時間帯/通貨/感情)。負けるパターンをリスト化。

11. ミニQ&A

Q. どの通貨ペアが初心者向け?

A. 情報量が多くスプレッドの狭いUSD/JPYが王道。次にEUR/USDかEUR/JPY。

Q. どれくらいの資金から?

A. 1,000通貨で練習できるなら、10万円ほどでも可能。大きくするのはルール遵守が定着してからが重要。

Q. インジケーターは何を使えば?

A. 最初は移動平均・RSI・MACDの3点だけ。注意散漫にならないぐらい慣れてきたらインジケーターの種類を広げて研究をして自分にあったものや利益を狙えそうなものを選択していくのが理想です。

12. 今日から使えるチェックリスト

  • □ 生活防衛資金は確保した
  • □ 1回の最大損失額=投資口座の0.5%〜1.0%程度と設定した
  • □ ロットは自分の許容損失から計算した
  • □ 日足/週足で相場の方向感を確認→押し目/戻りだけ
  • □ OCO注文で利確/損切りを同時設定
  • □ 取引日誌:投資の根拠・利益確定の根拠・損切りの根拠・反省と改善案をまとめる
  • □ 指標前後はポジションを建てない or ロットを軽くする

まとめ:FXは努力が必要!負けを減らしていくことが攻略法!!

FXの本質は、方向当てよりも資金管理と再現性です。小さなロットで、同じ型を繰り返し、OCO注文と日誌でブレを減らす。
勝つことより前に負けを減らすことができれば、成長していけます。まずはロット計算式をメモに貼り、1回の最大損失額を固定するところから始めてコツコツでも大丈夫なので小さな努力を積み重ねていってください。

最終更新日:2025年11月28日

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