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新NISAの活用方法と用語解説・簡単積立シミュレーション

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「新NISAがお得なのは分かるけど、用語がむずかしくてイメージが湧かない…」
「実際、毎月いくら積み立てたら将来どのくらいになるの?」

そんなモヤモヤを解消するために、この記事では

  • 新NISAでよく出てくる用語の解説
  • 初心者〜中級者向けのおすすめ活用パターンを紹介
  • 具体的な数字でイメージできる簡単積立シミュレーション

上記の3つをわかりやすくまとめました。


目次

1. 新NISAの“ざっくり全体像”

まずは新NISA制度の全体像をおおまかに説明すると

  • 非課税で投資できる生涯投資枠:1人あたり最大1,800万円まで
    (うち、成長投資枠として使えるのは最大1,200万円)
  • 毎年投資できる上限は年間360万円まで
    • つみたて投資枠:年間120万円
    • 成長投資枠:年間240万円
  • 非課税期間は無期限(旧NISAと違い非課税期間が無期限になったのでいつまで持ってもOK)
  • 売却すると、その購入金額ぶんだけ投資枠が翌年復活

新NISAの制度変更で「枠」と「期間」が大幅にパワーアップし“長期で資産を育てる制度”としてかなり使いやすくなっています。


2. 新NISAでよく見る用語をまとめて解説

2-1. 年間投資枠

1年(1月〜12月)のあいだに、新NISA口座で投資できる上限額のことです。

  • つみたて投資枠:年間120万円まで
  • 成長投資枠:年間240万円まで
  • この上記2つの合計で:年間最大360万円まで

使わなかった分を翌年に持ち越すことはできません。


2-2. 生涯非課税枠(非課税保有限度額)

一生のあいだで、新NISA口座で非課税保有できる“元本”の上限です。

  • 合計:1,800万円
  • そのうち、成長投資枠として使えるのは最大1,200万円まで

ポイントは、「買ったときの金額(簿価)」で管理されることです。

  • 100万円で買った投信が、値上がりして200万円になっても
    → 枠を消費しているのは「100万円ぶん」だけ

なので、値上がりしても「枠が圧迫されて苦しい」ということはない仕組みです。


2-3. つみたて投資枠

  • 年間120万円まで(毎月定額で積み立てるなら、ひと月あたり上限10万円)
  • 対象は「長期・分散・積立」に適した投資信託など
  • いわゆる“つみたてNISA対象”の商品がメイン

コツコツ長期積立をおこなうための枠だと理解しておけばOKです。


2-4. 成長投資枠

  • 年間240万円まで(一括でも可能ですが、毎月分散させるなら毎月20万円ずつ投資することも可能)
  • 対象:上場株式、ETF、REIT、一部の投資信託など
  • 値上がり益・配当・分配金など、より積極的な運用向け

平均よりもリターンを狙って攻めたい部分高配当株・ETFなどに使う人が多いイメージです。


2-5. 非課税期間“無期限”と枠の再利用

旧NISAは「◯年まで非課税」と期限付きでしたが、新NISAは非課税期間が無期限です。

さらに

  • 売却すると、その“購入時の金額”ぶんの枠が翌年の第一営業日に再び使えるようになります。

新NISAではこのような再利用ができる“循環型”の仕組みになっています。

今年100万円で買った商品を売却すると
→ 翌年に100万円ぶんの非課税枠が復活。(ただし年間投資上限の360万円は拡大することはありません)

「一度使ったら終わり」ではないのが、新NISAの大きな改善点です。


2-6. インデックス投資・ドルコスト平均法

インデックス投資信託
… 日経平均やS&P500、全世界株指数など、作られた指数に連動する投資信託。
個別株を選ぶわけではなく大きく日本の主要企業や日本の上場企業、ほかにも世界中に分散投資が可能なのが特徴。

ドルコスト平均法
… 毎月の金額を設定しておいて一定額を機械的に積み立てる方法。

  • 高いとき ⇒ 少しだけ買う
  • 安いとき ⇒ たくさん買う

上記のように金額が一定だと購入の量で自動調整が効くので、感情に振り回されず“時間分散”をしつつリスクをならせるのがメリットな投資手法です。


3. 新NISAのおすすめ活用パターン

ここからは「どう使うか」の話です。
大枠の考え方はこの3パターンをイメージすると整理しやすくなります。

3-1. 【王道】つみたて投資枠で“安定した土台”を作り、成長投資枠で“攻めの調整”

  1. つみたて投資枠で
    • 全世界株式・全米株式などのインデックス投信をコツコツ積立
    • 「老後や将来のための土台」づくり
  2. 成長投資枠で
    • 高配当株・インデックスETF・一部の成長株などを追加
    • 「リターンを少し上乗せする攻めの部分」

7割〜9割はつみたて枠の安定運用、残り1割〜3割を成長枠で攻めるというイメージにすると、バランスが取りやすくなります。


3-2. 【慎重派】つみたて投資枠オンリーで徹底的に長期分散投資

  • 生涯投資枠1,800万円のうち、全部つみたて投資枠だけで使い切るのもOK
  • 毎月の積立額を少しずつ増やしながら、超長期で世界株インデックスに積み立て続ける

個別株がこわい人・投資初心者には、この「つみたて枠オンリー戦略」がいちばんシンプルで続けやすいです。


3-3. 【配当好き】成長投資枠で高配当株+ETF

  • つみたて枠:インデックス投信で“将来のお金”を育てる
  • 成長枠:国内外の高配当株や高配当ETFで“配当収入”を狙う

「将来の資産」と「現在〜数年先の配当」を両方重視したい人に向いたスタイルです。


4. カンタン積立シミュレーションで“未来のイメージ”を持つ

ここからは、イメージを持ちやすいようにシンプルなシミュレーションをしてみます。

※あくまで「一定の利回りが続いた」という仮定のシミュレーションです。
実際の運用は相場状況により増減し、元本割れの可能性もあるので計画的に新NISAを活用しましょう。

4-1. ケース①:月3万円を年3%で20年積み立てた場合

  • 毎月積立額:3万円
  • 積立期間:20年(240ヶ月)
  • 想定利回り:年3%

元本:

  • 3万円 × 12ヶ月 × 20年 = 720万円

複利でふくらんだと仮定した将来の評価額は、およそ約980万円前後のイメージになります(手数料等は考慮せず概算)。

差額の約260万円ぶんは、「増えた利益+その増えたお金がさらに利益を生む(複利)」と考えることができます。


4-2. ケース②:月5万円を年4%で20年積み立てた場合

  • 毎月積立額:5万円
  • 積立期間:20年
  • 想定利回り:年4%

元本:

  • 5万円 × 12ヶ月 × 20年 = 1,200万円

複利運用を仮定すると、将来の評価額は約1,800万円前後になるイメージです(概算)。

元本1,200万円 → 約1,800万円
増えた約600万円が、非課税でそのまま自分の資産になるというのが新NISAの「税金優遇パワー」です。


4-3. シミュレーションから見える大事なポイント

  1. 時間をかけるほど、複利と非課税の効果が効いてくる
  2. 毎月の金額が少なくても、「継続の力」が大きい
  3. 「利回り◯%」はあくまで仮定であり、上下にブレる前提で“長期視点”を持つことが必要

大きく増やす魔法のレシピではなく

「現実的な金額を、無理なく続けると、これくらいのイメージで育っていくかもしれない」

という感覚を持つための参考として捉えてください。


5. 新NISA活用の“考え方”チェックリスト

最後に、実際に新NISAを使う前にチェックしておきたいポイントをまとめます。

5-1. お金まわり

  • 生活防衛資金(生活費◯○ヶ月分)は別で確保しているか
  • 毎月いくらなら「10年以上続けてもストレスがないか」
  • 年間360万円の枠にこだわらず、自分のペースで積み立てる意識を持てているか

5-2. 投資スタイル

  • つみたて投資枠をメインにするのか
  • 成長投資枠でどの程度リスクを取るつもりか
  • 高配当・優待・成長株など、何を重視するのか

5-3. メンタル・ルール

  • 何年くらいの保有を前提にするか(目安でOK)
  • 相場が下がったときの行動方針を決めておく
    • 例:下落時は「買い増し」or「積立継続」or「一部リバランス」など
  • SNSやニュースの“煽り”で、その場しのぎの売買をしないルールを持てているか

まとめ:用語を理解し、小さなシミュレーションから始めよう

  • 新NISAは、生涯1,800万円まで非課税で投資できる強力な制度
  • 年間投資枠は360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)
  • 非課税期間は無期限、売却すれば枠も翌年に再利用できる
  • つみたて投資枠で“安定した土台を作り”、成長投資枠で“攻めの調整”という組み合わせが王道
  • シミュレーションを通じて、「毎月◯万円を◯年続けると、これくらいになるかも」という感覚を持つことが大切

新NISAは、「一気にお金持ちになるための道具」ではなく、時間を味方につけてじっくり資産を育てるための仕組みです。

  • 毎月いくらなら続けられるか
  • どのくらいの期間を想定して積み立てるか

まずは、これらを一度ノートに書き出してみて、「自分なりの新NISA活用プラン」を組み立てるところから始めてみてください。

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