「結局、どれを買えばいいの?」に答えるために、目的別(長期つみたて/高配当/攻めの成長)で、日本の投資信託・国内上場ETF・米国ETFをシンプルに絞り込みます。
結論:長期つみたて=超低コストの広範囲インデックス、配当=分散+増配実績、攻め=ビッグテック(ハイテク企業)。NISAとの相性も要チェックです。
目次
はじめに:選定ルール(ここだけ押さえればOK)
- 広く・安く・長く:分散(対象国・銘柄数)× 低コスト(信託報酬/実質コスト)× 長期運用。
- 「投信=自動積立に最適」「ETF=売買自由度・配当の見えやすさ」。用途で使い分け。
- 米国ETFは為替(外貨/円貨)・配当課税・再投資の手間まで見て総合判断。
- コア(守り)7割〜9割、サテライト(攻め)1割〜3割が基本設計。
1. 長期つみたて(コア):まずは「全世界 or 米国」
投資信託(日本)
- 全世界株式:例)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)など。一本で先進国+新興国へ分散。
- 米国株式(S&P500/全米):例)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、SBI・V・S&P500、楽天・全米株式など。積立しやすくNISAとも相性良好。
国内上場ETF(日本取引所で円建て売買)
- TOPIX連動:例)1306/1348など。日本株を広く保有したいときに。
- 先進国・全世界系:例)2558、1657など。投信より売買自由度重視派に。
米国ETF(米市場)
- VTI(全米)/VOO(S&P500)/VT(全世界)──超王道のコア。外貨管理・配当再投資の手間が気にならない人向け。
迷ったら:投信の全世界 or S&P500を自動積立。米ETFは「自由度」「配当の見えやすさ」を重視する人が選ぶと満足度が高いです。
2. 配当重視(インカム):分散+増配の実績を軸に
米国ETF
- VYM/HDV/SPYD:米国の高配当株を分散。セクター偏りや景気局面ごとの強弱があるため、組み合わせでバランスを取るのが定番。
国内ETF・投信
- 東証の高配当株ETF、または高配当指数に連動する投信。国内なら円建てで配当受取がシンプル。
注意:高配当は「利回りに釣られすぎない」。分散・増配傾向・コストを三点セットで確認しましょう。
3. 成長重視(サテライト):小さく、計画的に
- QQQ(米大型グロース):テック色が濃くボラティリティ高め。コアと混ぜて1割〜3割が目安。
- IJR(米小型株)、VXUS(米国を除く海外株)など、コアの補完に。
サテライトは「値動きが大きい=学びも多い」ですが、比率を固定して感情に流されない設計が重要です。
4. 投信とETFの使い分け(チェックボックス)
- □ 毎月の自動積立を最優先 → 投資信託
- □ 配当を受け取りたい/指値で買いたい → ETF
- □ ドル資産を作りたい(外貨運用) → 米国ETF+外貨管理
- □ 最小の手間で最大の分散 → 全世界インデックス(投信)
5. NISAとの相性
- 長期つみたてのコア(全世界/S&P500/全米)はNISAと相性◎。非課税メリットが効きやすい。
- 米ETFは配当非課税の恩恵を受けやすい一方、為替・外貨受取・再投資の手間を許容できるかで判断。
6. コスト・実務の要点
- 投信:信託報酬と実質コスト(監査報酬等)を目論見書で確認。積立の柔軟性(毎日/毎週/毎月、増額、停止)が重要。
- ETF:売買手数料+スプレッド。米ETFは為替コストも往復で把握。
- 課税:投信の分配金再投資/ETFの配当受取で手取りが変わる。方針を最初に決めると迷いが減る。
7. タイプ別・ミニポートフォリオ例(比率は目安)
| タイプ | コア | サテライト | ねらい |
|---|---|---|---|
| 超シンプル長期 | 全世界インデックス投信 100% | — | これ一本で地域分散。手間最小 |
| 王道インデックス | 投信S&P500 70% | 米ETF VTI/VOO/VT 30% | 投信で積立、ETFで自由度 |
| 配当+成長 | 全世界 or S&P500 70% | VYM/HDV/SPYD 20%、QQQ 10% | インカムと成長を両取り |
| 日本株も欲しい | 全世界 80% | TOPIX連動ETF 20% | 国内比率を意図的に上乗せ |
毎年の見直しは「リバランスのみ」。商品入替は理由が明確なときだけにしましょう。
8. よくある勘違いと回避策
- 利回りの高い高配当=最適:利回りは変動。増配トレンドと分散、コストを同時に見る。
- ETFは投信より常に有利:売買コスト・為替・再投資手間を含めて総合判断。
- 全世界は“薄まる”から弱い:長期では「外した国を拾う」効果が効く。一本化の心理的メリットも大きい。
- 商品を増やすほど安全:似た指数を重ねても分散効果は限定的。コアは少数精鋭で。
9. 今日からできる3ステップ
- ① コアを全世界 or S&P500のどちらかに決め、自動積立をオン。
- ② サテライト枠(最大30%)に高配当ETF or 成長ETFを小さく配置。
- ③ 1年に一度、リバランスと積立額を見直す。
10. まとめ:迷ったら「コア100」から始めてもOK
投資は「選び抜いた少数を長く持つ」ほどシンプルで成果が安定します。まずは投信でコアを作り、慣れてきたらETFで自由度を足す。配当も成長も、比率設計と続ける仕組みが本質です。あなたの「続けやすさ」を最優先に設計しましょう。
最終更新日:2025年11月16日