「FXを始めたいけれど、まず何から?」——初級者が迷いやすいのは、知識より順番です。本記事では、口座準備→基本単位→注文→コスト→リスク管理→練習手順の流れで、今日から動ける実際の行動だけを抜き出して解説します。読む→決める→チェックリストで実行、この3拍子で不安を小さくしましょう。
先に結論(ここだけ読めばOK)
- FXは通貨ペアの値動きを売買する取引。売りからも入れる。
- 1回の損失は投資口座の0.25%〜0.5%に固定。逆指値は新規注文の直後、もしくは同時に置く。
- 成行より指値+IFDOCO(利確&損切りセット)で自動化。
- 勝率ではなく期待値(損小利大)と継続性で考える。
- まずは1,000通貨で実戦を小さく練習→週次レビューで反省と改善をしましょう。
1. 口座準備と最初に決めること
- 口座開設:本人確認→審査→入金。アプリが指値/逆指値/IFDOCO対応か確認。
- 対応通貨量:初心者は1,000通貨から。心理コストを下げ、学習を早めます。
- 時間のルール:取引する曜日/時間帯(例:平日20:00–23:00)を決める。ニュースや重要イベント前後は避ける。
- 資金ルール:月間最大損失(例:投資口座の3%)と、1回の許容損失(0.25%〜0.5%)を先に決めておく。
2. FXの単位を理解しよう!
| 用語 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 通貨ペア | 基軸通貨/決済通貨の組み合わせ | USD/JPY=「1ドル=何円」 |
| pips | 最小変動単位 | 米ドル/円は0.01円=1pips |
| ロット | 数量のまとまり | 国内は1万通貨=1ロット(1,000通貨口座もあるので確認しましょう) |
| レバレッジ/証拠金 | 小さな資金で大きく取引 | 必要証拠金=取引額÷レバレッジ |
例:USD/JPYを1万通貨、145円で買う、レバレッジ25倍 → 必要証拠金≒ 1万×145÷25=58,000円(概算)
3. 注文は「自動化」が正解
- 成行:すぐ約定。荒い相場で滑りやすい(思った価格とのズレがイベント直後などは発生する)。
- 指値:狙った価格で待つ。入場・利確の基本。
- 逆指値(ストップ):損切り用の自動注文。命綱。新規注文の直後、もしくは同時に置くのがおすすめ。
- OCO:利確と損切りを同時に待機。
- IFDOCO:新規→(利確+損切り)を一括予約。仕事中・就寝中でも設定した値で計画通りの注文が可能。
ルール遵守を高める最短ルートは、指値+IFDOCO前提の運用に切り替えることです。
4. コストを知る!
- スプレッド:買値−売値。実質手数料。イベントや重要経済指標発表前後は拡大しがち。
- スリッページ:狙いと約定のズレ。許容幅を設定し、成行連打を避ける。
- スワップポイント:日またぎの金利差調整。受取り/支払いの双方があり得る。
- ロールオーバー/両替:細かな仕様差が長期で効く。各社の明細を確認。
5. リスク管理の“核”はポジションサイズ
不安や焦りの正体は、ロットの大きさです。 心拍数が上がらないサイズ=投資家として冷静な判断が重要!長期継続の鍵。
ロット =(口座残高 × 許容リスク%)÷(損切りpips × 1pips価値)
例:残高100万円、許容リスク0.5%、損切り25pips、USD/JPY(1pips=100円)→ 1,000,000×0.005÷(25×100)=2万通貨まで
- 1回の損失は0.25%〜0.5%に固定。連敗5回で当日の売買を終了して冷静に。
- 損切りは「価格の気分」ではなく、構造が壊れた場所(水平線の外)に置く。
6. まず覚えるチャートの見方
- ローソク足:時間内の始値/終値/高値/安値で形成。
- サポート/レジスタンス:下支え・上値抵抗。多くの人が見る水平線は機能しやすい。
- トレンドの判定:高値・安値が切り上がる/切り下がる。
- 移動平均線(MA):傾きと位置関係で大勢を把握。
7. 初心者の戦略テンプレート例
順張り(押し目/戻り)型
- 4H/1Hで方向を決める(高安更新+MA傾き)。
- 15分/5分で押し戻りの失敗(長いヒゲ等)を確認。
- ストップは直近スイングの外。目標値到達で1/2利確、残りをトレール注文で利益を伸ばす。
逆張り(レンジ回帰)型
- 多点接触のボックス相場を確認(上端/下端)。
- 端で反転サイン→中央で半利確。
- レンジ崩壊=即撤退。
8. 取引の流れを体験
計画:USD/JPY 149.80買い、損切り149.30(50pips)、利確①150.60(+80pips)で半分、残りトレール。
実行:IFDOCOで予約→仕事中は放置。
振り返り:スクショ3枚(入場/保有/決済)と「根拠」を記録。
9. ありがちミス→処方箋
| ミス | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 損切りが遅れる | 基準が曖昧 | 水平線の外に固定。IFDOCOで事前登録 |
| 利確が早すぎる | 含み益への執着 | 分割利確+同値ストップで心理を軽く |
| 連打でエントリー | 成行依存 | 指値前提へ。チェックリストで入場条件を可視化 |
10. チェックリスト
- □ 今日の重要指標・要人発言の時刻を確認
- □ 監視は3ペアまで(USD/JPY、EUR/JPY、USD/EURなど)
- □ 入場価格・損切り・利確を先に言語化した
- □ 新規はIFDOCOで発注(逆指値同時)
- □ 1回の損失=投資口座の0.25%〜0.5%で固定
- □ 連敗5回で当日終了→反省
11. 30日ロードマップ
- 1週目:1,000通貨で10回だけ実行。全取引をスクショ&日誌で理解度を高める。
- 2週目:勝ち負けよりルール遵守率%と逸脱回数を集計。
- 3週目:投資条件を言語化。指値+IFDOCOへ完全移行。
- 4週目:期待値(平均勝ちリターン−平均負けリスク)と最大ドローダウンを算出。 改善は「足す1つ・捨てる1つ」。
12. 最低限の税金・帳簿
- 国内FXは通常申告分離課税(先物取引等)。年間損益報告・明細を保管。
- 副業や複数収入がある人は確定申告の要否を確認。住民税の徴収方法も意図どおりに。
13. まとめ:小さく静かに、型で勝つ
初心者のゴールは「大きく勝つ」ではなく、迷わず続けられる型を作ること。指値+IFDOCO、損失0.25%〜0.5%、分割利確と同値ストップ、週次レビュー。この4点を守るだけで、感情に振り回されずに学習速度が上がります。
今日からは、小さく静かに、しかし一貫して。小さくも検証改善をコツコツ積み上げる、それがFX初級のルートです。
最終更新日:2025年11月16日