「上限いくらまで寄付できる?」を最短で把握できるよう、前提条件を明示した“概算の早見表”と、ずれが起きやすい要因、安全マージンの取り方をまとめました。正確な金額はシミュレーター再計算が必須ですが、まずはここで全体感を掴み、年内の寄付計画に落とし込んでください。
目次
ここだけ押さえればOK
- 上限(控除上限)は住民税所得割に連動。給与明細の年収=可処分所得ではありません。
- 医療費控除・住宅ローン控除・iDeCoは上限を下げる方向に効くことが多い。
- 迷ったら安全マージン10%〜20%小さめに寄付→年末に微調整が安心。
前提条件(早見表の共通前提)
- 給与所得者(給与のみ)/標準的な社会保険料率を想定(概ね年収の15%)。
- 住宅ローン控除・医療費控除・寄附金控除(他)なし、iDeCo未加入。
- 配偶者控除・扶養控除の有無は各表で明示。
- 端数は見やすさ重視の概算レンジです(単位:円)。
年収別 早見表(独身 or 共働きで配偶者控除なし)
| 年収(税込) | 上限の目安(自己負担2,000円後) | 安全マージン |
|---|---|---|
| 300万円 | 25000円 | 21,000円 |
| 400万円 | 39000円 | 33,000円 |
| 500万円 | 58,000円 | 52,000円 |
| 600万円 | 74,000円 | 66,000円 |
| 700万円 | 105,000円 | 95,000円 |
| 800万円 | 126,000円 | 110,000円 |
| 900万円 | 148,000円 | 130,000円 |
| 1,000万円 | 173,000円 | 150,000円 |
| 1,200万円 | 239,000円 | 210,000円 |
※年末調整での各種控除・残業増減・賞与の社会保険料率でぶれます。レンジの下側で計画すると安全です。
家族構成での差(配偶者控除・扶養控除あり)
| モデル世帯 | 年収例 | 上限の目安 | ひと言メモ |
|---|---|---|---|
| 夫婦(配偶者控除あり) | 600万円 | 60,000円 | 配偶者控除で課税所得の上限やや小さめ |
| 夫婦+子1(扶養16歳以上) | 700万円 | 80,000円 | 扶養控除でさらに課税所得下がる |
| 共働き(双方500万円・控除なし) | 各500万円 | 各60,000円 | 夫婦合算で120,000円相当 |
| 単身+iDeCo月23,000円 | 600万円 | 50,000円 | iDeCo控除で上限縮小。要再計算 |
なぜ上限が変わる?(シンプル解説)
上限は概ね「住民税所得割 ×(控除の上限割合)」で決まります。医療費控除・社会保険料控除・iDeCo・配偶者/扶養控除などで課税所得が下がると、住民税所得割が小さくなり上限も縮む仕組みです。
実務フロー:3ステップで安全設計
- 源泉徴収票の見込みを把握(支給総額・社会保険料・所得控除)。
- シミュレーターで試算(医療費・iDeCo・住宅ローンがある人は必ず入力)。
- 10%〜20%の安全マージンを引いた額で寄付→年末に微調整。
ありがちなミスと回避策
- 年末一括で在庫過多:冷凍庫や保管スペースが破綻。四半期ごとに分散寄付がおすすめ。
- 控除入力漏れ:医療費・生命保険料・地震保険などの入力忘れで上限過大のまま寄付→先に控除を洗い出す。
- ワンストップ期限超過:翌年1/10必着。6自治体以上や確定申告予定者は最初から確定申告前提で進める。
Q&A
Q. ボーナスで年収が増えたら上限も増える?
A. 基本的には増えますが、社会保険料や各種控除の影響も受けます。源泉徴収票が出た段階で再試算を。
Q. 住宅ローン控除がある年は?
A. ふるさと納税の控除と同じ住民税枠を取り合う可能性があり、上限が小さく出るケースが多いです。必ず併用シミュレーターで確認してください。
Q. 上限を超えて寄付したら損?
A. 超過分は単なる寄附金(通常の寄附控除のみ)になり、自己負担2,000円を超えて負担増になります。安全マージンを推奨。
テンプレ:自分用ミニ早見表の作り方
- 直近の給与明細から年収見込みと社会保険料見込みをメモ。
- 控除(配偶者/扶養/保険料/医療費/iDeCo/住宅ローン)を列挙。
- シミュレーター結果を「上限」として記録し、×0.7〜0.9を「安全上限」に設定。
最終更新日:2025年11月11日