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FXのレバレッジ計算:証拠金・強制ロスカットの基礎

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FXは少額の証拠金で大きな通貨を動かせるレバレッジ取引だからこそ「証拠金」「必要証拠金」「証拠金維持率」「強制ロスカット」の仕組みを数字で理解しておくことが重要です。この記事では、公式(式)→数値例→サイズ計算→ロスカットの流れの順に、初めての方でもわかりやすく迷わないようにまとめました。

目次

要点(ここだけ押さえればOK)

  • 必要証拠金 = 建玉の想定元本 ÷ 設定レバレッジ(または規制レバレッジ)。
  • 評価損益を含む口座資産(有効証拠金) = 口座残高 + 未決済損益。
  • 証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100%(ここが基準未満で強制ロスカット)。
  • ポジションサイズは「1回で失っても許容できる額」から逆算する。なんとなくや勢いでポジションサイズを決めない。
  • 国内個人向けはレバレッジ上限が定められています(一般にFXの場合25倍程度とされます)。最新の上限・各社のロスカット水準を必ず確認。

1. 用語の解説(わかりやすくかみ砕いてみました)

用語意味式/メモ
想定元本(名目)ポジションの総額例:USD/JPYで1万通貨、レート150 → 150万円相当
必要証拠金建てるのに必要な最低証拠金想定元本 ÷ レバレッジ
レバレッジ2倍ならUSD/JPYが1万通貨で150万円ならレバレッジ分の÷2で75万円
口座残高未決済損益を含む評価額入出金・スワップ・手数料反映後
有効証拠金現在の余力口座残高 + 未決済損益
証拠金維持率余力の比率(有効証拠金 ÷ 必要証拠金) × 100%
ロスカット水準強制決済が行われる水準各社規定(例:証拠金維持率80%や50%など)

2. まずは「必要証拠金」を数値で掴む

例1:USD/JPYを1万通貨、レート=150円、レバレッジ=25倍

  • 想定元本 = 10,000 USD × 150円 = 1,500,000円
  • 必要証拠金 = 1,500,000 ÷ 25 = 60,000円
  • 6万円でUSD/JPYを1万通貨の売買が可能ということ。

例2:EUR/USDを1万通貨、レート=1.08、口座通貨=円、USD/JPY=150、レバレッジ25倍

  • 想定元本(USD) = 10,000 × 1.08 = 10,800 USD
  • 円換算想定元本 = 10,800 × 150 = 1,620,000円
  • 必要証拠金 = 1,620,000 ÷ 25 = 64,800円

※クロス通貨は「契約通貨を円に直す」一手間を忘れない。

3. 「どれだけ持てる?」より「どれだけ失える?」から逆算

FXは「建てられる最大ロット」ではなく、「1トレードでいくら損してもOKか」から逆算します。これが資金管理です。投資で生きたて行くためのとても重要な能力が資金管理なのでしっかり意識して学んでいきましょう。

例)前提:口座残高 50万円、1回の許容損失=口座の2% → 1万円。USD/JPY、損切り幅=50pips(0.50円)。

  1. JPY通貨ペアの(1pips=0.01円)価値:
    1万通貨なら1pips ≒ 100円。50pipsで5,000円
  2. 許容損失1万円なら、2万通貨まで保有可(50pips × 200円/pips = 1万円)。
  3. このとき必要証拠金(レートUSD/JPYが150円・レバレッジ25倍)だった場合:
    想定元本 2万×150=300万円 → 300万÷25= 12万円
    口座残50万に対して12万使用、残りは余力。

※「損切り幅×pips価値=金額損失」を使えば、どの通貨でもサイズは出せます。

4. pips価値とロット早見の考え方

  • JPY絡みの銘柄(USD/JPY, EUR/JPYなど):1万通貨で1pips(=0.01円) ≒ 100円、10万通貨で≒1,000円。
  • 非JPY(EUR/USDなど):1pips=0.0001。pips価値(USD)はロットでほぼ一定(1万通貨で$1、10万通貨で$10)。
    円口座はUSD/JPYを掛けて円換算。
  • 小数第5位(0.1pips)まで表示する業者もある(「ピップス」)。スプレッド比較時に混同しないようにしましょう。

5. 証拠金維持率と強制ロスカットの流れ

  1. 建玉を持つと「必要証拠金」がロックされる必要証拠金=使用証拠金)。
  2. 相場が逆行→未決済損失が増える→有効証拠金が減る。
  3. 証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100% が、各社の基準(例:100%/80%/50%)を下回ると、マージンコール強制ロスカットが発動。

例:必要証拠金12万円・維持率基準100%

  • 今の有効証拠金 = 口座残高(50万)+未決済損益。
  • 未決済損失が-38万円に達すると、50万-38万=12万 → 維持率=12万/12万=100%。
  • これを割り込むと証拠金維持率100%を下回るとロスカットを実行する会社だと強制ロスカットがおこなわれます(全決済または一部)。
    スリッページ(買値と売値の差)で予想よりも残高がさらに減ることもある。

※ロスカット方式・警告の有無・証拠金区分(発注証拠金/維持証拠金)は各社で異なるので確認必須

6. 「追証(追加証拠金)」と「ゼロカット」

  • 追証あり:相場急変・窓開け等で口座残高がマイナス相当になると追加入金が必要な設計。
  • ゼロカット:一定条件でマイナス残高を業者負担でゼロに戻す(海外業者に多い)。
  • 国内は追証・ロスカット規程が一般的。約款で必ず確認

7. スワップ(保有コスト)とスプレッド(往復コスト)

  • スワップ:金利差調整。長期保有では日々の受払が積み上がる。売買方向で符号が逆
  • スプレッド:実質コスト。短期売買ほど影響大。指標や売買の少ない時間帯(早朝など)は拡大することがある。
  • 見かけの「狭いスプッレッド」でも約定力/滑り/メンテ時間の広がりをチェック。

8. 発注前チェックリスト

  • □ 口座残高と有効証拠金を確認
  • 必要証拠金と建玉後の維持率を試算(逆行△pipsで何%?)
  • □ 損切り位置(テクニカルor金額)の先決め → lotを逆算
  • □ 指標時刻(雇用統計/CPI/FOMC など)の把握(スプレッド拡大考慮
  • □ 週末・祝日の前の窓(値幅が飛ぶ)リスク(成行/逆指の滑り
  • □ スワップ方向と保有日数の想定

9. まるごと数値シナリオ:エントリー→逆行→ロスカット

条件:口座残高50万、USD/JPYを2万通貨L、150.00で買い。必要証拠金12万。ロスカット維持率100%。

  1. 建玉直後:維持率 = (50万 + 0) ÷ 12万 = 416%。
  2. 相場が149.00へ下落(-100pips):
    pips価値は2万通貨で200円/pips → 未決済損益 -20,000円。
    有効証拠金 = 50万 – 2万 = 48万 → 維持率 = 48万/12万=400%。
  3. 148.00(-200pips):損益 -4万円 → 維持率=46万/12万=383%。
    …強制ロスカットはまだ先だが、想定逆行pipsで維持率の動きの把握が必要
  4. 有効証拠金が12万円に接近すると強制ロスカット圏。
    (この例ではおおよそ -1900pips相当の逆行でロスカット到達:実際にはスワップ等も加味する)

10. よくある誤解と対策

  1. 「証拠金=リスクの上限」ではない:逆行で必要証拠金は一定でも未決済損が増える。ロットは常に「損切り幅×pips価値」で設計。
  2. 「ロスカットがあるから安全」でもない:窓・急変で意図した価格より下で決済され、残高大幅減になることもある。
  3. 「最大レバは使わないと損」ではない:ボラ上昇やスプ拡大時に破綻しやすい。総資産に対する想定元本倍率で資金のリスク管理。

11. クイック計算テンプレ

  1) 許容損失[円] = 口座残高 × リスク%(例 2%)
2) pips価値[円/pips]:
・JPY絡み:1万通貨→100円/pips、10万→1,000円/pips
・非JPY:1万通貨→$1/pips × USD/JPYで円転
3) ロット = 許容損失 ÷ (損切り幅[pips] × pips価値)
4) 必要証拠金 = 想定元本 ÷ レバレッジ
5) 維持率(想定逆行時)= (残高 + 含み損) ÷ 必要証拠金 × 100%

12. まとめ

必要証拠金=想定元本÷レバレッジ維持率=有効証拠金÷必要証拠金。この2つを常に頭に置き、ロットは許容損失から逆算しましょう。
そして、投資口座は守ることが重要!壊さないよう損切りの先決めニュース・窓対策を行いリスクを管理して資金を守っていきましょう。
「勝つ方法」よりも「生き残る設計」。この考えをまず持ってFXで生き残る方法がわかってきてから徐々に利益を狙う設計をしてみましょう。

最終更新日:2025年11月10日

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