「確定申告ってむずかしそう…」――大丈夫。やることは①確定申告が必要な対象か確認→②必要書類を集める→③入力・送信(e-Tax)の3ステップだけ。本記事は初心者向けに、わかりやすく最短動線とつまずきやすい点の回避策を、チェックリスト付きで解説します。
目次
先に結論(ここだけ読めばOK)
- 自分が申告対象かをまず確認(副業・2か所給与・医療費・住宅ローン初年度 など)。
- 書類は一通り集め切る:源泉徴収票・支出領収・控除証明・取引明細。
- 申告はe-Taxで自宅完結(マイナンバーカード or ID・パスワード方式)。
- よくあるミスは「控除の入れ忘れ」「添付不足」「区分間違い」。チェックリストで防止。
1. 申告が必要な人・したほうが得な人
| ケース | 必要/推奨 | 補足 |
|---|---|---|
| 給与が2か所以上(本業+副業アルバイト等) | 必要 | 年末調整は本業分のみ。合算は申告で。 |
| 副業の雑所得・事業所得がある(ブログ/せどり/原稿料 等) | 必要 | 収入−必要経費で計算。赤字は事業なら損益通算余地。 |
| 医療費控除・寄附金控除(ふるさと納税※ワンストップ未利用) | 推奨 | 還付のチャンス。領収書・明細書が必要。 |
| 住宅ローン控除 初年度 | 必要 | 2年目以降は年末調整へ。 |
| 仮想通貨・FX・株の売買損益(特定口座「源泉なし」等) | 必要 | 区分・計算方法に注意(損益通算の可否が異なる)。 |
2. 提出期限とペナルティ
- 提出期間:例年 2月中旬〜3月中旬(還付申告は翌年1/1から可)。
- 遅れると:無申告加算税・延滞税の可能性。遅れそうならとにかく概算で提出→後日更正が安全。
3. まず集める書類
| カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| 収入関係 | 源泉徴収票(給与)/支払調書(原稿料等)/取引履歴(投資) |
| 経費・必要書類 | 領収書・請求書・通帳/カード明細(仕事用按分メモ) |
| 控除証明 | 生命保険・地震保険・小規模企業共済/iDeCo・住宅ローン残高、医療費明細、寄附受領書 |
| 本人確認 | マイナンバーカード or 通知カード+身分証、電子申告用のICカード/スマホ |
4. e-Taxでの具体的手順(スマホ/PC)
- 方式を選ぶ:①マイナンバーカード方式(スマホで読取) ②ID・パスワード方式(税務署発行)。
- 画面で質問に答える:給与・副業・配当/譲渡・暗号資産など該当をチェック。
- 金額入力:源泉徴収票の「支払金額」「源泉徴収税額」を転記。副業は収入と経費を入力。
- 控除を入れる:医療費・寄附金・保険料・住宅ローン等を漏れなく。
- 計算→送信:還付or納付を確認し、電子送信。受付番号を必ず保存。
- 納付:銀行振込/クレジットカード払い/コンビニ払い/振替納税から選択。
5. 「経費」と「控除」を取りこぼさない
5-1. 経費(副業・事業)
- 売上に直接必要な支出が対象(通信費/サーバー/仕入/送料/広告/消耗品 等)。
- 家事と共用する費用は按分(例:通信費は業務利用割合で)。根拠のメモをしっかり残す。
5-2. 主な所得控除
- 医療費控除:年間10万円超(所得により閾値可変)。ドラッグストアのセルフメディケーション制度も検討。
- 寄附金控除:ふるさと納税は受領書/寄附サイトの明細でOK(ワンストップ未利用時)。
- 社会保険料・小規模企業共済/iDeCo:証明書を必ず添付・入力。
- 生命保険料・地震保険料控除:封筒の控除証明を紛失しやすいので早めに再発行。
6. 初心者が迷いやすい“区分”の整理
- 雑所得 vs 事業所得:継続性・独立性・営利性が高ければ事業の可能性。青色申告の特典も。
- 株/投資信託:特定口座(源泉あり)は原則申告不要。通算や配当控除の戦略で申告することも。
- 仮想通貨:原則雑所得。売却・交換・決済時に課税。計算方式(総平均/移動平均)を年内で継続。
- FX:申告分離課税(先物取引等)で株と別枠の損益通算。区分を間違えない。
7. つまずきポイントと回避策
- 控除の入れ忘れ:医療費・寄附・保険料はチェックリストで二重確認。
- 証明書が足りない:生命保険・iDeCo・ローン残高は再発行可。締切前に必ずまとめておく。
- 添付ファイルの形式不備:PDF/JPEG推奨。容量オーバーは分割。
- 住民税の扱い:副業を本業に知られたくない場合、住民税は普通徴収を選択(自治体可否に留意)。
8. 申告直前のチェックリスト
- □ 源泉徴収票の数値をそのまま転記した
- □ 副業は収入−必要経費を根拠付きで集計した
- □ 医療費・寄附・保険料・iDeCo・住宅ローンの証明書を添付した
- □ 住民税の徴収方法(特別/普通)を意図どおり選んだ
- □ 受付番号・控えPDFをクラウド保存した
9. 最短プラン(確定申告の期間)
- 初週:書類をすべて集める。
- 次週:e-Taxで入力。計算→送信→控え保存。
- 翌週:納付(または還付待ち)。不足があれば追納手続き。
10. まとめ:3ステップで“自宅完結”
確定申告は、対象か確認→書類集め→e-Tax送信の3ステップ。難しいのは“計算”より“漏れを防ぐ段取り”です。チェックリストとテンプレを使って、今年は迷わずスマートに完了させましょう。
最終更新日:2025年11月11日