目次
まず知っておきたい要点サマリ
- 新NISAはつみたて投資枠(年120万円)と成長投資枠(年240万円)を併用可能(年間合計360万円)。
- 生涯の非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は最大1,200万円)。管理は購入時点の簿価ベース。
- 売却した分の非課税保有額は翌年以降に再利用可(年間投資枠は同年内に復活しません)。
- つみたて投資枠=金融庁が定める「長期・積立・分散」に適した投信のみ/成長投資枠=上場株式・ETF等で選択肢が広い。
1. まずは「枠」の全体像を把握する
新NISAは長期の資産形成を後押しする制度で、年120万円のつみたて投資枠と年240万円の成長投資枠を併用できます。
年間の買付上限は合計360万円。さらに生涯では非課税保有限度額1,800万円が設定され、うち成長投資枠は最大1,200万円までという“内枠”の考え方です。いずれも購入時点の簿価で管理され、評価損益は枠の残高に影響しません。
2. つみたて投資枠の中身について!タイプ別と向いている人を解説
2-1. 対象商品とコスト基準
- 投資対象は長期・積立・分散に適した投資信託(金融庁の基準を満たすもの)。
- 原則、販売手数料ゼロ(ノーロード)、信託報酬が一定水準以下、毎月分配型の制限などがある。
- 最新の対象商品リストは金融庁の「つみたて投資枠 対象商品届出一覧」で確認をしましょう。
2-2. こんな人におすすめの投資
- 仕組みをシンプルにし、時間分散でコツコツ積み上げたい人。
- 自動積立で家計管理と両立したい人。
- 相場のブレに振り回されにくい土台を作りたい人。
2-3. 実際に行う際のコツ
- 月ごとの投資額を決める:上限月10万円までの範囲で、家計から逆算して固定。
- 分散の「柱」を1本(全世界/先進国など)から開始→慣れたら年1回リバランスという投資内容の見直しを行う。
- 商品ページでベンチマーク・リスク・費用(信託報酬・実質コスト)を確認し、取得日をメモ。
3. 成長投資枠の中身!タイプ別に向いている人を解説
3-1. 何が買える?
- 上場株式・ETF・REIT、つみたて投資枠の対象外の投信など選択肢が広い。
- 一部の高レバレッジ型や毎月分配型などは対象外のため注意(詳細は各社・公式の条件参照)。
3-2. こんな人におすすめの投資
- オルカンや人気の指数に投資する積立を軸にしつつも、個別株やテーマETFでリターンの上積みを狙いたい人。
- 配当・優待やセクター分散、バリュエーションを見ながら裁量を取り入れたい人。
3-3. 実際に行う際のコツ
- 年240万円を一括だけでなく分割(四半期や毎月)で配分し、タイミング偏りを抑える。
- セクター偏り・為替感応度を点検(輸出入バランス、ドル建てETF比率など)。
- 比較時は条件と取得日を明記(指数、経費率、分配方針、純資産、流動性)。
4. 併用で効く「コア&サテライト」設計
新NISAの強みは併用にあります。
コア(つみたて投資枠)で低コスト・広範分散の基盤を作り、サテライト(成長投資枠)で個別株・セクターETF・REIT等を組み合わせてリターンの上積みを狙います。
例)共働き・積極型:つみたて満額(月10万円)+成長投資枠を四半期ごとにスポット買い。
例)配当志向:コアは全世界/S&P500、サテライトで高配当ETFや国内高配当株を分散。年1回見直し。
5. 枠をムダにしない「再利用」する発想をもつのも可能!
新NISAは売却=枠が消えるではありません。非課税保有額は翌年以降に再利用できます(年間投資枠の同年内復活は不可)。
これにより、住宅・教育などのライフイベントや方針転換に合わせて商品入替がしやすくなります。短期売買を推奨するものではありませんが、長期の設計変更に柔軟です。
6. よくある誤解と注意点
- 「成長投資枠1,200万円を使い切らないと損?」
1,800万円の総枠の中に成長投資枠1,200万円の上限があるイメージ。つみたて枠だけで運用する設計も可能です。 - 「評価額が上がれば枠が広がる?」
枠は最初の購入額(簿価)で管理。評価損益は枠には無関係です。 - 「つみたて枠なら何でもOK?」
金融庁の基準に合致した投信のみで、最新のリスト・費用・方針を必ず確認しましょう。 - 「毎月分配や高レバレッジの投信をNISAでしてもいい?」
成長投資枠でも対象外があるため、目論見書・目論見書補完書面を必ず確認しましょう。
7. ステップ別:はじめ方チェックリスト
- 生活防衛資金(目安:6か月~12か月)を別口座に確保。
- つみたて枠の月額を家計から逆算(例:3万円~10万円)して、積立を設定。
- 成長投資枠の役割(配当・値上がり・バランス)を決め、配分ルールをわかりやすく。
- 商品ページでベンチマーク/費用/リスクを確認し、比較表を作って条件・取得日をメモ。
- 証券会社の画面で非課税枠の残高と再利用の仕組みを把握。
- 年1回、資産配分とコストをレビュー(必要なら入替→翌年に再投資)。
8. 公式の根拠リンク
最終更新日:2025年11月4日